サイディング外壁を塗装するべきベストなタイミングとは
日本の戸建て住宅によく使用されている外壁材といえば、サイディングボードです。サイディングボードはモルタルに比べるとこまめなメンテナンスは不要かと思われがちですが、実は長持ちをさせるためには、適切な時期を見計らい、保護目的の塗装を施すことが不可欠なんです。さらに定期的な点検、メンテナンスよってサイディング外壁の寿命は延ばすことが可能です。
サイディングって?自宅の外壁の種類を見分ける方法
国内において、少し前まではモルタル外壁が主流でした。
しかし現在はサイディング外壁がもっともポピュラーです。
さてその「サイディング」ですが、一度は耳にしたことある方も多いかと思います。
サイディングとは一体どんな特徴がある外壁材なんでしょうか。
サイディングの種類は4つあります。
「窯業系サイディング」「金属系サイディング」「木質系サイディング」「樹脂系サイディング」です。
その中でも圧倒的なシェアを占めているのが「窯業系サイディング」。
窯業系サイディングは、セメントと木質繊維を混ぜ込み、板状に形成した外壁材です。
自然な風合いが魅力で、デザイン性や機能性に優れた特徴があり、新築戸建て住宅のほとんどが窯業系サイディングを採用しています。
サイディングは複数の外壁材を貼り合わせるため、繋ぎ目の部分をシーリング材で充填する必要があります。
自宅の外壁がサイディングがどうかを見分ける方法としては、目地があるかどうかと、レンガ風やタイル風などデザイン性のある表面仕上げかどうかです。
サイディング外壁の寿命は?寿命を延ばすための外壁リフォーム
耐久性にも優れたサイディング。
しかし実際にはサイディングにも寿命はあります。
一般的にサイディング自体の耐用年数は40年程度と言われています。
ですが、雨風や紫外線の影響を直に受けている外壁は、どんな種類の外壁材でも定期的にメンテナンスを行う必要性があります。
劣化を放置してメンテナンスを怠れば、すぐに寿命が来てしまいます。
適切なタイミングでメンテナンスを行い、サイディングの寿命を延ばすように努めましょう。
定期的なメンテナンスとサイディング塗装が長持ちの秘訣
サイディングを長持ちさせるためには、劣化がひどくなる前に定期的にメンテナンスを行うことが重要です。
では、どれぐらいの周期でどのようなメンテナンスをする必要があるのでしょうか。
窯業系サイディングだと、5~10年に1回「シーリング材(コーキング)の打ち直し」、10年に1回「塗装の塗り直し」のメンテナンスが必要と言われています。
カビや色褪せ、チョーキング(手で触るとチョークのような白い粉がつく状態)、塗装の剥がれといった劣化症状が発生すると、見た目によくないだけでなく、様々な不具合が起こってしまいます。
シーリング材の劣化症状としては、ひび割れや破断、剥離などがあります。
このような症状が起こる前に、タイミングを見て定期的に塗装の塗り直しやシーリング材の打ち直しを行う必要があります。
もちろん、穴あきやひび割れなどサイディングが破損した場合については、早急に補修や交換を行ってください。
破損した部位から雨水や虫が侵入し、サイディングの内部まで劣化して、被害が大きくなってしまう可能性があります。
サイディング外壁が寿命を迎えたら張り替えもしくは重ね張りリフォーム
定期的なメンテナンスを行っていても、外壁は築30年を超えると、耐久性や防水性が徐々に低下してきます。
劣化を放置しておくと、雨漏りやカビなどの原因となり建物に大きく被害が及んでしまいます。
最もシェアが大きい窯業系サイディングは、通常30年~40年で張り替え、もしくは重ね張りのリフォームを行います。
張り替えとは、古いサイディングボードを撤去し、新しいサイディングボードを施工することです。
重ね張りとは、古いサイディングボードの上から新しいサイディングボードを施工することです。
張り替えや重ね張りを行うことで、見た目もよくなり、外壁が原因の雨漏りも改善するといったメリットが生まれます。
張り替えを行う場合は、既存のサイディングボードを取り除くことで、壁内部の状態を把握でき、カビや断熱材の不具合といった症状を改善することが可能です。
重ね張りを行う場合は、既存のサイディングボードを撤去しないので、撤去費用と廃材処分の費用がかかりません。
また、外壁が二重になることで、さらなる断熱効果と防音効果が期待できます。
ただし重ね張りの場合は、外壁の重量が増し、耐震性が悪くなる可能性あるので、金属系サイディングしか選択できないといった面もあります。
どちらの施工方法が良いかは、外壁工事を得意とするリフォーム会社に一度相談するといいでしょう。
サイディングの外壁塗装におすすめの塗料と種類について
サイディング塗装に最適な塗料は、おおまかに分けて4種類あります。
アクリル系塗料、ウレタン系塗料、シリコン系塗料、フッ素系塗料です。
アクリル系塗料は、一番安価ですが耐用年数が4~7年と短いので、頻繁に塗り替えが必要になります。
ウレタン系塗料は防水性や耐候性に優れていて、耐用年数は6~10年ほどです。
シリコン系塗料は種類が多く、雨風に強いだけでなく、コストパフォーマンスが高いので、外壁塗装に最も使われる塗料です。
耐用年数も8~15年と、高めであることも人気のひとつです。
フッ素系塗料は耐用年数が15~20年と長めなので、将来的なメンテナンス費用を抑える事ができますが、価格は少し高めです。
その他にも遮熱系や断熱系、無機質系、セラミック系など高機能な特殊系塗料があります。
これらは優れた機能性を持ち、高い効果を得られますが、業者に勧められるがままに機能付き塗料を選択すると、予算オーバーになってしまいがちなので注意しましょう。
外壁リフォームで末永く安心して暮らせる住まいをつくりましょう
このようにサイディングは定期的なメンテナンスを行うことで、耐用年数を長く保つことができます。
また、劣化具合を見逃さないことで、建物へのダメージを最小限に抑えることができます。
外壁のメンテナンス計画を考え、末永く安心して暮らせる住まいをつくりましょう。
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