大事な間取りをリフォームする前に知っておきたいこと

間取り変更の落とし穴に引っかからないように下調べをしよう

まず、どのようなリフォームをしたいか具体的に想像してみましょう。間取りと一口で言っても、壁を取って広く空間を使いたい、あるいは自分だけの部屋をつくりたいなどの様々なリフォームがあります。今お住まいの家のどこを、どんな風にリフォームするかの要望をプロの設計士に伝えられるように整理しておくと、スムーズに計画が進められます。

間取り変更をする上で、起こりうる落とし穴。中でも重大な問題は、法規(建築基準法)の問題です。壁を失くしたり、建具で部屋を仕切ったりする場合、大掛かりな工事となります。部屋を区切ることは物理的に簡単ですが、法規上では常に使用する部屋には採光をとらなくてはなりません。リフォームの計画によって、施工後の部屋が法規に適合しているか確認が必要になる場合があります。

  • 上下階に何があるのか、施工工務店などから図面を取り寄せて確認する

法規以外にも見落としてしまうと大変な問題があります。それは配線配管の位置です。いざ工事となって壁を剥がしたとき、知らずに配管を傷つけてしまう事例も多くあります。前述した法の不適合や配管問題によってトラブルとなる場合を想定し、家を建てた当時の図面を施工工務店またはメーカーに取り寄せしておきましょう。

リフォーム箇所以外に必要な変更がある場合に備える

  • リフォームに伴い発生する変更を予測しておきましょう。

具体的には、コンセントの位置変更、お部屋に設置する設備に合わせた給排水工事、造りつけカウンターのような造作工事やクロスの張替えなど。夢が膨らめば、間取り以外での変更も増え、予算が膨れ上がります。リフォーム業者に要望を適切に伝え、どのような変更が伴うのか知っておくことをおすすめします。

  • 想定外のトラブルに対応するため、余裕を持って予算を設定する

リフォームの怖いところは、予想していなかった工事が増えることです。壁や床を剥がすと、図面に無い筋交いがあったり、上階の排水が通っていたりすることもあります。これが発覚すると、別の場所に移動したり、補強するなどの対応が必要になり、費用も増えることになります。予算は目一杯で計画せず、少し余力を残して計画すると良いでしょう。

リフォームの実例を踏まえて、計画を具体化しよう

リフォームは範囲や計画次第で、お部屋の雰囲気を変えることができます。ただし、大きな変更は予算も必要な工事になるため、じっくり検討して決めると良いでしょう。

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  • 間仕切り壁を取って、お部屋を大空間に変貌させる

一般的に多いのは使われなくなった子供部屋の間仕切り壁を取って、お部屋を大きくし、その空間をセカンドリビングなどに活用することです。大きくなった空間にミニキッチンや手洗いをつければ、色んな場面で使える空間となります。部屋の大きさや入れる設備にもよりますが、100万~200万くらいの予算は見ておいた方が良いでしょう。

  • お部屋を区切って、それぞれの独立した部屋を確保する

例えば、リビングとつながっている和室や続き間になっているお部屋があって、それぞれを独立させてたい場合。壁をつくるだけでも20万~30万くらいはかかります。さらに配線やクロス・内装材をこだわれば、もっと費用はかかります。予算を度外視するのは良くありませんが、ここまでと決めた予算内で自由に計画を進めると楽しくリフォームを進められるでしょう。

  • 適切な住宅設備を、お部屋に合わせてコーディネイトする

新しくなった空間に洗面やキッチンを計画することもあるでしょう。商品に関しては、色々な価格帯があり、洗面だと10万~50万くらい、キッチンだと30万~100万くらいで販売されています。お部屋の雰囲気に合わせてコーディネイトし、予算が合わなければ業者に相談しながら、納得のいく商品を選んでみて下さい。リフォーム業者によっては、造作でキッチンや洗面を施工してくれるところもあります。

間取り変更をするときに、是非おすすめしたい商品

今回は内装などのDIYで出来る商品は除き、リフォーム時に業者にしてもらった方が良い商品でおすすめを紹介します。

  • 壁を傷つけずに貼ったり剥がしたり、磁石でくっつく『マグの相方』

『マグの相方』は、マグネットがくっつくシートのことです。壁の中に忍ばせておくことができ、見た目もすっきりとなり邪魔になりません。ご家族の予定表などを貼って、コミュニケーションの中心地として役立ちます。インターネットで簡単に手に入る商品ですが、リフォームの際に要望していれば、業者が綺麗に取りつけてくれるでしょう。

  • 壁付け家具や室内バリアフリー化のために、壁下地材を

通常の構造用合板が壁の外側にきているため、画鋲やピンが刺さりにくくなっています。そのため、リフォームをした際に下地を入れてもらっておくと、時計をかけたり、造りつけ家具を設置することが容易になります。

  • 壁掛けテレビや将来用LAN配管のために、空配管を

新築を建てられた後、一番多い後悔は電気配線です。リフォームを検討される時に、テレビや机の配置を考え、その場所にLAN配管か空配管を持ってきておくと、いざ家具を置いた時に配線が無いという事態を避けられます。今は予定がない場所でも将来使うかもしれない位置には、空配管だけでも用意しておくことをおすすめします。

間取りのリフォームは専門業者に相談をしましょう

リフォームを取り扱う専門業者に、お住まいの家の図面を見てもらい要望を伝えれば、それに合わせた提案をしてもらえます。色んな商品や事例を見せてもらいながら、夢の空間をつくっていきましょう。

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