自由度が高い在来工法のお風呂。でもちょっと待って!寒すぎる!?
現在一軒家にお住まいで、お風呂のリフォームを検討されている方のなかには、装飾や構造に至る細部まで自分好みの浴室にこだわりたい!とお考えの方も多くいらっしゃると思います。今回はユニットバスではなく在来工法の自由なデザインで浴室のリフォームをお考えの方に、ぜひ知っておいていただきたい情報をご紹介いたします。
私が幼少時代過ごした家はかつての主流であった在来工法のお風呂でした
現在では浴室工事と言えばユニットバスが主流になりつつありますが、かつて一戸建ての浴室工事はその家に合わせて現場で浴室を作っていく在来工法がほとんどでした。
私が幼少期に過ごした住まいは、やはりタイル張りの壁に玉石タイルの床、ステンレス浴槽という昔ながらの浴室でした。壁には富士山の絵タイルが施されていたのを覚えています。
当時の浴室はまさに今で言う、昭和レトロな風情ただよう空間だったんじゃないかと思います。
ただ、私が住んでいたのは大阪府でも田舎の方で、山のすぐふもとの地域でしたので、よく昆虫やヤモリなんかが遊びにきていました。
突然ムカデが現れたときには、裸の私たちには太刀打ちすることができずに慌てふためいた記憶もあります。
やはりそれだけ在来工法の浴室はユニットバスに比べると気密性が劣るので、どうしても隙間風も入りやすく虫も侵入してしまうようでした。
デザイン重視のおしゃれなお風呂にリフォームしたいならやっぱり在来工法?
在来工法ならではの最大の強みは、デザインの豊富さにあります。
家に合わせて一から作り上げる工法なので、構造やサイズも自由。
もちろん天井や壁や床などの素材も自由に組み合わせることができ、窓の大きさや形、シャワー、水栓金具などといったお風呂を構成するあらゆるパーツを自由に選択することができます。
高級感あふれる天然の檜風呂や、海外のバスルームでよく見かける猫足のバスタブなど、浴槽の素材や形にもこだわりがもてます。
在来工法は自分の好みを細かな部分まで反映することができ、唯一無二のお風呂を作ることができるんです。
自分の個性を取り入れ、自分が求めるものが形にできるので、とにかくデザイン重視でおしゃれなお風呂にこだわりたい方にはうってつけの方法と言えます。
でもなぜこんなに寒いの?在来工法のお風呂が寒い理由
先ほども述べたように、 一般的に在来工法のお風呂はユニットバスに比べて気密性が低いことから、外の冷たい空気が浴室内に流れ込んでしまう傾向があります。
特に一昔前に建てられたお風呂は壁や床が薄く、外気の影響を受けやすいのが特徴です。
浴室が寒いと浴槽に貯めたお湯がすぐ冷めしまうので、何度も追い炊きが必要になり、光熱費が高くなってしまう心配があります。
また急激な温度変化によって血圧が大きく変動することでヒートショックを引き起こし、最悪の場合死に至る危険性もあります。
このことから在来工法は寒さへの対策が必要不可欠となります。
在来工法でも寒くないお風呂にするためのリフォームとは!
在来工法でも暖かい浴室をつくる、その秘訣は断熱材と浴室暖房機です。
断熱リフォームには浴室内の暖かい空気を外に逃がさず、外の冷たい空気が浴室内に入り込むのを防ぐ効果があり、浴室暖房機を取り入れたリフォームには浴室内を効率的に暖める効果があります。
断熱リフォームと言えば、浴室周りの床や天井や壁に断熱材を入れる方法や、外壁に断熱材を入れる方法、断熱効果のある塗装を施す方法などさまざまな方法があり、浴室に窓がある場合は、断熱効果の高い窓に取り替える方法や、内窓を取り付けて冷気が入ってくるのを防ぐ方法などがあります。
浴室暖房機とは浴室換気暖房乾燥機のことで、一般的に浴室の換気、暖房、乾燥などの機能が一台で可能な機器のことを指します。
メーカーによっては、ミストサウナ機能、カビ抑制機能、衣類脱臭機能などを持つタイプもあり、多機能で便利なものが増えてきています。
今まで寒かった在来工法のお風呂でも、断熱材を施し、浴室暖房機を設置さえすれば、体の芯から温まる最強のお風呂のできあがりです。
在来工法のお風呂でも浴室暖房機や床暖房はリフォームできる?
でも本当に在来工法のお風呂にも、後から浴室暖房機や床暖房が設置できるの?とお思いの方もいらっしゃると思いますが、もちろん大丈夫です。
在来工法のお風呂の天井にも換気扇や通気口を利用して浴室暖房機を設置することができるし、床にも熱線などを施工して床暖房を設置することができます。
換気扇や通気口など、排気のための開口部が天井にない場合でも壁面にさえあれば、壁型の浴室暖房機の設置が可能なのでご安心ください。
在来工法ならではのタイル張りのお風呂は、冬場は特に素足で踏み入れることをためらうほどの冷たさが悩みどころですが、浴室暖房機や床暖房を設置することで浴室全体が暖かくなり、冬の冷えや寒さによるストレスがない快適な入浴ができるようになります。
在来工法からユニットバスにリフォームするのもあり?
それでもやっぱり在来工法は、ユニットバスと比べると断熱性だけではなく防水性も劣ることが多いため、さらに水漏れ対策なども必要になる場合があると覚えておいてください。
一方のユニットバスは浴室を構成するもの(浴槽・床・壁・天井・ドア等)が一体化しており、現場で組み立てて設置するため、二重構造になるのが特徴です。
そのため、在来工法に比べて断熱性や保温性に優れています。
さらにユニットバスの特徴としては、水漏れのリスクが少ないことや、掃除のしやすさ、リフォームのしやすさなどが挙げられます。
そして近年ではデザイン性の高いユニットバスも数多く展開されるようになってきたので、選択肢の幅もかなり広がりました。
ユニットバスは一体で規格化されているため、在来工法よりは自由度が低くなってしまいますが、断熱性や機能性を重視するならユニットバスへの変更も検討してみてもいいのかもしれません。
おしゃれで暖かくて快適なこだわりのお風呂にリフォームしませんか?
寒すぎるお風呂場にお困りでしたら、一度リフォームを計画してみてはいかがでしょうか。
おしゃれなお風呂空間にこだわりつつ、心身ともに安らげる暖かく快適な理想のお風呂づくりを目指してお手伝いいたしますので、どうぞお気軽に弊社までご相談ください。
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